うんこと激闘した話

こんにちわ。御辞江丸です。

本日はうんこと激闘した話をしようかと思います。以前Twitterで語ってはいたのですがモーメントにまとめ忘れてたのもあり今回ネタにした所存でございます。

カレー食べながら見てくださると幸いです。


多分漏らさないので


それでは本編いきましょう。


 時は去年の夏終わり。

期末試験を目前にした私は絶対に遅刻しないようにしなければならなかった。それに加え試験中に寝ることも許されない。

わが校はそこまで頭がいい訳でもないクセに試験が普通に面倒な上に難しい教科が多々あるのだ。だからこそ生半可な気持ちで挑むと地獄を見る。

それに加えその日は3つの難関教科が重なるという山場でもある。これはなかなかに引き締めなければいけないと自覚していた。

 それもあり、私は出発前にリボビタンDを飲み干し家を出た。

 自転車から路面電車。そして私鉄に乗り換える。

私鉄に乗り換えてしばらく経った際、異変は訪れた。

 私が普段利用している電車は特急であり、停車駅が少ないため駅と駅のあいだが各駅停車より比較的長い。つまり止まっている時間は圧倒的に少ないのだ。それは「電車を降りる機会が少ない」のだ。

 そんな電車である駅を出発した時。


奴が来た。


 腹部に現れる違和感。尻の穴にこみ上げる緊張感。間違いない。「便意」だ。

 ここで私はあることに後悔をする。朝、出発する前に飲んだリボビタンDだ。私はこの以前にも便意により苦しめられたことがある。だからこそ、便意というものに私はとても敏感であった。

 しかしまだそれは便意としてはまだ弱すぎた。自分の部屋がマンション6階の一室だとすればやつはまだそのマンションを見つけた程度であろう程だ。

これならまだ警戒するにも及ばない。以前は突然インターホンを押されたレベルだった。その過去の経験が私を油断させる要因となるとは知らずに。

 この私鉄にはある魔の時間がある。それは駅と駅の間が20分ある箇所だ。どちらかの駅を出れば20分間は密室に閉じこめられる。その駅にその日も差し掛かかろうとしていた。

その時だった。奴がセキュリティゲートのインターホンを押したのだ。馬鹿な。先程感じたやつの気配からしたらここに既にいるのは速すぎる。

私はその時間帯でずっと便意と戦うことは無理だと悟り、次の駅で一旦下車し、トイレに向かうことにした。折角確保した席だが背に腹は変えられない。電車の中でウンコ漏らしたら人生終わるナリと。


 だが、不思議なことに便意はそこから身をひるがえし、帰っていったのだ。スっと消える便意。まるで先程までの便意が嘘のように消えたのだ。

「あっ、行けんじゃね?」

今思えば愚かな判断だった。

 電車は駅に到着する。扉が左右に開き、大勢の人が乗り降りする。人の流れが止まったのを見計らって扉は閉まる。

 出発進行。電車は動き出す。

その直後にまた奴が現れた。なんだお前。冗談じゃないぞ。さっき消えたはずじゃないか。大便が肛門に向かって出発進行とかマジで笑えないから。

しかもでかい。先ほどとは段違いの勢力で大便が進軍している。これはまずい。しかもここからは20分間密室空間となる。絶望的だ。

 だが以前乗りきった私だ。今回こそ乗りきってやる。

 前回は寝て誤魔化した。今回も寝て乗りきってやる。




寝れねぇ。

しまった。あのリボビタンDがガンガン効いててめっちゃ目が冴えてる。

別のこと。別のことを考えよう。

そうだ、美味しいものについて考えよう。

食べ物はやがて便となり肛門から排出されるんだよね。



なんでうんこに繋がる。こういう時に限ってなぜうんこの話題になる?

これ以上意識したらまずい。こうなりゃ最後「エッチなこと妄想作戦」だ。




スカトロ……



誰だこんな時に限ってこんな特殊性癖を囁く奴は。

ダメだ。どんなに別の話題を振ってもうんこに帰ってきてしまう。

この日以上に自分の想像力を恨んだ日はなかった。


このようなやり取りをして15分経過した時に体に異変が起き始めた。

貧乏揺すりが止まらない。というか止められない。


これ貧乏ゆすりじゃないな。限界まで我慢していた便意から解放された際に起こる膝の震え。これが我慢している今起きているのだ。明らかに異常だ。

なるべく外部からの刺激を無くすために私は目を閉じ俯いた。膝の震えは止まらない。

 するとまた体に異変が起こる。瞼の筋肉が痙攣し始めた。山岸由花子か。

しかしそれだけでは終わらない。瞼の操作系統が完全に自分の支配下から外れた。次第に目が開いていく。だが視界に光は入ってこない。

 私は白目をむいてしまったのだ。その場で白目を見せることは簡単だ。だが意図せず白目をむくというのはどう考えても異常事態だ。気絶寸前か?私は泡を吹くのか?

 この時点で私はあらゆる面で限界を迎えていた。漏れる。

 私の中で唐澤貴洋の「ここでもらしたら人生終わるナリ」がとても遠いもの、笑えるものでは無くなってきていた。

 少し出すか?いや少し開門したら無理やりこじ開けてくるに違いない。今私の肛門は米騒動の血気盛んな百姓が大門を叩くような勢いで大便が暴れ回っているのだ。愚行だ。絶対にやってはいけない。


その時だ。車内アナウンスがもうすぐ駅に到着するという旨の放送をした。

 もうすぐだ。この地獄はもう少しで解放される。席などくれてやる。席より私に便座をくれ。

 電車は速度を落とし停車。私は全力でトイレに向かった。

 しかし、走ったら出る。そんな予感が背筋を走ったので私は早歩きで便所へ向かった。

 ホームをぬけ、階段を登り通路を行く。

 男子トイレが見えた。

 幸い和式の大便器の部屋が空いていた。普段は洋式を選ぶ私だがそんな贅沢入ってられなかった。

 ズボンを下ろし、しゃがむ。しゃがんだと同時に今まで暴れ回っていた糞がドバーッと出てきた。あぁ^〜たまらねぇぜ……


 あれだけ戦った便意はあっという間に姿を消した。もう肛門付近で大渋滞だったのであろうか。

 だがそれを知るすべはもうない。奴らは便器の作り出す激流に吸い込まれて言ったのにだから。


~完~


って感じです。人はうんこ我慢しすぎると足の震えが止まらなくなり、白目をむくようになります。

 うんこの我慢のしすぎには気をつけましょう。こまめにトイレに行きましょうね。


今回はこれまで。

また次回会いましょう。それでは





#そろそろバンドルまだかKuRoNeCo