BF2042がゲームとして失敗した理由を考える

2021年にリリースされたBATTLEFIELDシリーズ最新作である「BF2042」は、今日に至るまで様々な問題を抱えていることはこのブログを見るような人はもうご存知であると思う。

 

多すぎるバグ

いつまで経っても追加されないスコアボード

 

正直成功したとするのであれば、流通しているチートソフトと相性が悪い製品としてリリースできたことくらいである。

 

ある種、チート対策に関しては大健闘と言っていいくらいなのだろうか?

 

 

しかし私は、2042のバグ等を修正した所で人口が戻るとは正直思えないのである。

 

 

なぜなら、

ゲームとしてそもそも面白くないから

である。

 

もし、そこが完成できているのであれば数多くいる実況者、インフルエンサーの誰か1人でも2042をプレイし続ける者が出てくるはずである。

その上、インフルエンサーでなくても一定人口が確保できるため、一定の視聴者を確保出来るはずなのだ。

 

現状、前作BFVのYouTube内での検索をかけると、上位にお蕎麦屋さん、観専さんあたりが入っている他、4桁再生数の実況者がある程度確保されている

2018年発売にしては未だコンテンツとして生きている証拠だろう。

 

それに対して2042。

返金騒動が最近あったため、話題の動画はその話題絡みのものが多かった。

発売からおよそ6ヶ月ほど。

サーチワードを「BF2042 実況」と検索すると、

再生数、動画数、投稿者数が現状のBFVとどっこい

話題にはなってるとはいえ、既に勢いは4年前にリリースされたチーターまみれのゲームと同じくらい

と見てとれる。

 

 

チーターが居る中で環境がチート対策等で改善されずに人が離れるのはまだ分かるのだが、既に過疎化が始まっているのにはゲームそのものに問題があるのでは無いだろうか。

 

前置きが長くなったが今回はBF2042のどこが面白くないのかということについて語っていこうと思う。

 

一応、個人的主観がガッツリ入る部分も考えられるため、一個人の主張であることを頭の片隅入れて置いてもらいたい。

 

 

①安易に広くしていいゲームでは無いのに広くしたこと

 

この安易に広くしていいゲームという部分は、「勝てない」と感じたプレイヤーの取りがちな行動が元となっている。

 

私は前作BFVをそこそこやりこんだ。

プレイ時間はだいたい800時間を超えたくらいである。リリース直後に購入したこともあり、

「BFV買ったから一緒にやろう!」

と誘ってくれたフレンドとも多く関わった。

 

一緒にプレイしているとそのうち近距離の戦闘で勝てないことが増えてくる。

すると、9割近い初心者のフレンドが何故か突然SRを持ち始めるのだ。

理由としては「撃ち合う前に倒そう」という作戦らしいのだが、BFシリーズのSRは基本ヘッドショットじゃないとワンパン出来ないという難しい仕様。

だからこそ、SRはゲームに不慣れな初心者にはオススメ出来ないのだ(BFVには銃剣があるからまだマシなところではある)

 

他のプレイヤーがそうであるかは言いきれないが、敵と相対してキルされる時、初心者ランクのプレイヤーは大抵近距離で戦えるSMGやAR等。SRに抜かれることはそうそうない。 しかし、低ランクのプレイヤーほど、交戦距離の長いAl SundanやHAMADA、MercuryではSRを持ちがちであるのはスコアマップでもよく目にする。

 

もし初心者の傾向が本当にあったとするなら、マップを広くしてしまえばSR合戦が始まり、自由になった回復ガジェットで回復した後またSR合戦の繰り返し。このような面白みがない膠着状態を引き起こしてしまう。

 

結果、マップの広い2042には面白みのない事象が起きやすいゲームとなってしまったのでは無いだろうか。

 

BATTLEFIELDは交戦距離を広げるとSR合戦が起こりやすいゲームということを認知を広めていけたらいいなぁと思う。

 

それだけでは無い。

 

BF2042の売りとして、128人対戦であるコンクエストlargeを更にlargeした広大なマップでドンパチするというものがある。

 

ここで開発はこう考えたのだろう

「128人もいると、従来の大きさだと爆発物とかでまとめて吹き飛んじゃうし、operation undergroundのようにクソ膠着ゲーになっちゃうかもなぁ……

せや!ルートを増やせばええやん!ということで色々な進み方ができるように平地を作りました!

 

どうやら開発は平地を作れば膠着はしないと考えたらしい。

 

FPSにおいて平地は障害物のない危険地帯である。

そんな障害物の無い危険地帯を多くするとどうなるか。

それはBFVたらで追加された

Al SundanブレイクスルーのWAVE1

が既に物語っている。

 

障害物という障害物はなし。遠距離からドスドス撃たれ、拠点に着いたら元気いっぱいの防衛している敵に体力差で負ける。なんなら逃げ込める障害物にMMGが待ってるから更に糞。

 

という負の遺産を目の当たりにしておいて、それより酷いものを作ってどうするんだ。

 

平地じゃなく、追加すべきは障害物だ。覚えとけ。

 

BF2042だけでなく、前作BFVにも広大なマップは存在する。

中でもAl Sundan、HAMADA、Mercury、pacificstormは特に広いマップである。

 

が、

Al Sundan以外はコンクエストで良マップとされているのである。

 

理由は兵器と歩兵の釣り合いが上手くいっているというのが大きな要因だろう。

 

Al Sundanのマップの概要はこんな感じ。

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特にコンクエストで問題視されているのは拠点AA、D、F拠点間の平地である。

このマップは航空機と戦車がそれぞれ使用可能であり、兵器がより暴れた方が勝つタイプのマップである。特にA、B、D、Fはそれぞれ車両、航空機の枠を増やせる拠点であり重要度が高い。

ここで問題。

Q.兵器があるマップでだだっ広い平地があるとどうなるでしょう?

 

A.歩兵が兵器に蹂躙されて一方的になりやすい

兵器の枚数が増えれば歩兵が動きやすくなり、ほかの拠点に割く歩兵が増えるため結果、取られた側は防戦一方になって終わる。これがAl Sundanが糞と言われる所以である。

 

それに対してHAMADA、Mercury、pacificstormは広いといえど、兵器が介入しやすい場所が限られており、歩兵も上手いこと障害物を使って立ち回れば兵器を打ち倒すことも可能な作りになっている。

 

HAMADAは特に北と南が分断されていて、北は機動力のある車両じゃないと介入しづらいのに対し、南は重戦車で防衛すると言ったように「やりたいことをしていたら試合に貢献できる」作りになっていてHAMADAを永遠に回す部屋があるほど人気が高い。

 

つまり、一概にも広いマップが悪いのでは無く、闇雲に平地を増やしたマップがゴミなのであり、2042はそのゴミしかないゲームなのである。

 

 

②拠点を取りに行く動機が少ない

 

コンクエストにおいて、お蕎麦屋さんを始めたくさんの中級以上のプレイヤーの言う決まり文句として

「旗、基拠点に触れ」

というものがある。

なんにせよBATTLEFIELDというゲーム、バカゲーなので「コンクエストでも拠点に干渉しようとしないプレイヤー」が必ず存在する。

バカかよ、キル取りたいならCoD行けカス。

 

そんなくそごみうんちプレイヤーでも、弾が無くなればそんな立ち回りすら出来なくなる。

BFVにおいて、弾薬や回復が補給できる場所は、基本的に自軍陣地か拠点内にある。

そのため、BFVでは補給するために拠点に触ろうとするプレイヤーが最低限保証されるのである

 

さて、BF2042はどうだろう。

2042ではガジェットが自由に選択できるようになりました。

そのため弾薬箱を持っていればどこでも補給し放題!

くそごみうんちプレイヤー大喜び!

 

はい、うんこ

 

コンクエストを勝つために拠点を取りまくる!しかし分隊がほぼ壊滅!拠点を踏めたはいいものの、補給が出来ないため防衛湧きした敵に数で圧倒的されました!

 

はい、うんこ

 

VOIPやチャットに制限かけておいて、余計連携が必要とか言われたらもう野良とかで遊べないのが2042。パーティメンバーがいるプレイヤーはまだしも、ソロプレイヤー分の人口は削られます。

はい人口現象。

 

馬鹿なの!?

 

Apexで言う

「プラチナ帯辺りでパーティを組む必要がある」

「普通にプレイするだけでパーティを組む必要がある」と一緒にしてんじゃねぇよ!?

同じ土俵に立つ以前の問題だからね!?

 

 

補給に関してだが今作、BFVと比べフルオート武器の割合が多いのが現状。それ故に弾の消費が激しい。

 

現代戦になったら余計補給は必要になると思わなかったのかな……

 

それだけでは無い。

弾薬の補充をガジェットに消費するということは、対兵器ガジェットの枠が減らされているということである。

余計平気に対してのバランス取りが難しくなっているため、正直この調整は悪手だったと私は思う。

 

 

③自由に縛られるガジェット構成

 

②で補給に関してが、如何にカツカツかをお伝えしたと思う。

それ故に、ス補給ができるタイプのスペシャリストが自然と人気になるのである。

 

その中でもエンジェルはいい例である。

自分で弾薬を出せるという点がとても評価され、人気を集めている。

 

しかし、何故かこいつの弾薬パックにはアーマーがついている

 

そのためそこら辺を走っている兵士が妙に硬いのである。キル音もBF1と比べて人気も薄い。

FPSとして重要な点が綺麗に抜け落ちてしまい、くそごみうんちプレイでも爽快感を落とすことに繋がってしまっている。

 

アーマーだけじゃない。

ファルックとよく比較されるものの、分隊員以外も蘇生はできるわ、ガジェットまで補給できるわで、

1人で何でも出来ちゃう。

 

そりゃほかの使わんでしょ……

 

 

 

と言ったように、2042はパーティゲーム脳死でやるゲームだよねというよく分からない考えのもと、ただ命が軽いだけのゲームとなった。

 

2042は2022年夏頃までに、公式が列挙した問題点を改善してからシーズン1をリリースすると明言したが、新要素の追加だけではゲームがそもそも面白くないという問題を解決することは出来ないと私は考える。

 

少なくともやるべき事として

・既存マップの障害物、補給地点の追加

スペシャリストの大規模なバランス調整

の2点はどうにかしないとBFVにすら届かない可能性が高い。

しかもこの2点はゲームを根本から作り直すことに匹敵する程の労力がかかることを考えると、とてもシーズン1までに現状が解決するとも思えない。

 

だからこそ、20万人ほどのユーザーはこのゲームから見切りをつけて返金を訴えているのでは無いだろうか

 

この状態でリリースしてしまった2042は現実的に厳しい要素が数多い。と言うより多すぎる。

 

 

そろそろMicrosoftからとんでもない爆弾でも投下されてEAは終わるんじゃないかな……?

 

それを回避する方法があるとしたら、

 

BFVに独ソ戦アップデートを実装するくらいしかないでしょうね