模写とトレスどう違うの問題

 たまーに見かける「トレス問題」


この問題はある人物の描いたイラストを上からなぞり自作発言をするケースがほとんどです。


そして炎上という案件でよくあるのが「意見論争」。どちらが正しいのかと様々な意見が飛び交います。

このケースに関しての擁護派の方によく見られる傾向が「そもそもトレスと模写」を理解していないというパターン。


前々から話してみたかったトレスと模写どう違うの問題に関して今回話してみようかと思います。


 まず「模写」から。模写とは自分で目で見たものを別の紙に描き出すことを指します。


 そして「トレス」。これは下地にイラストを置き、上に重ねた紙(レイヤー)に下に置いたイラストをなぞることを差します。所謂写し絵です。

 トレスを応用した作品例とすれば、数年前に流行った「〜がコーラを振るだけ」等が有名です。


 これだけ聞けば「トレス」ってそんな悪いことじゃないように見えませんか?

そうなんです。実際トレスという行為が完全に悪いことでは無いんです。

ならどうしてあそこまで燃える案件になるのかって話です。


習字に例えましょう。

模写は用紙の隣に手本を置いて見ながら写すこと。

トレスは用紙の下に手本を入れて上からなぞって写すこと。

ここまで連想できればあとは簡単です。


「それぞれの書き方をした際、書道コンクールで良しとされるものはどちらでしょうか?」


簡単です。模写なんです。

トレスは確かにするだけでは悪いことではありません。ですが言ってしまえば、なぞった「だけ」なんです。果たしてそれを「自力で書きました」と言えますか?という事です。


これは絵も同様です。言うなれば線画に関してなぞっただけの絵を「自力で描きました」なんて言ってしまっていいのか。これがこのトレス問題の論争点となります。


 私は「描いたとは言えないなぁ…」と思う側の人間です。

イラストはラフ→線画→色塗りという大まかな順序を踏んでいきます。しかしこれらの工程を踏む際トレスを用いるとどうなるでしょうか。自力でやっている部位が線画での改変部分と色塗りで終わります。自力で描く範囲は良くて半分。最悪半分以下になってしまうのです。


半分以上が他力の作品。それが自分の作品だとあなたは言いきれますか?





くっそ真面目な話したわ。性にあわねぇから最後最近思ったこと言ってこうか。


「おっぱいもみてぇ」


おわり