絵の話(練習編)

 Twitterを眺めていると誰しも見たことのあるであろう「神絵師イラスト」。

 それを見て「自分も描いてみたいなぁ…」と思った人は少なくないはず。

でも「描き方がそもそもわからない…」って人が大半だろう。そんな右も左も分からない絵師志望の方に画力初期ステータス0のくせに7年続けて無理矢理画力つけた輩からなんも役に立ちそうにない練習方法をお伝えしようと思う。

①自分の付き合っていく画材を選択する。

 これはいわゆる「デジタルかアナログ」、「板か液晶か」の選択である。好きなのを選べってのが正解だが、神絵師にすぐ近づくにはやはり多機能なデジタルをオススメしたい(だがアナログでもバリバリ神絵を描ける人も沢山いることも忘れないで欲しい)。

 そしてデジタルに選択した際、ここは相当長い期間付き合うことになることを考慮して欲しい。まず同じタブレットである板タブ、液タブ。この二種類は描き味が全く違う。まずそれぞれの感覚、利点を紹介する。

・板タブ

 これを一言で言うなら「マウス操作をペンで出来るようにした」ものである。お絵かきの森とかでマウスを使う人は沢山いると思うがほとんどの人が「使いづれぇ…」と思った人はいると思う。それを多少絵を描くために使いやすくしたというツールである。だからこそ画面の脇にペンを走らせる形が主要となるため「今までにない絵の描き方をする」ため使用難易度としては難しい。

 しかしものによっては1万円しないものもあるのでお手頃なのが長所。

・液タブ

 これぞ描くという使用感で様々な機能が使えるいい子。ツールも感覚的に使えるものも多く使用感としてはとても使いやすいものだと思う。描き心地はアナログに似ているためアナログからデジタルに移る際にはストレスなく移ることが出来ると思う。

ただ高価なものがほとんどであり財布には厳しい(5万円を超えるものがほとんど)。もし使いたいと思うならしばらくアナログを続けてお絵描きにハマるか様子を見てからでも遅くはないと思う。

ちなみにこの選択をミスするとどうなるかと言ったら私みたいになる。私はアナログから板タブに移ったため、描き心地違いすぎて慣れるまでに半年以上かかった。マジでこの移り方はオススメしない。

②神絵師の中から1人選び、その人の絵を模写する。

とりあえず絵の描き方の何もかもがわからないのであればまず模写から入るといいと思う。

ただここで気をつけるのは「脳死模写」は絶対にやってはいけないこと。練習に頭を使わずに淡々とこなしていくだけじゃ成長があまり見られぬまま練習をやめてしまう可能性がある。(成長が見られないと面白くないからね)

私は脳死してたせいでここまで時間かかりました。脳死はやめましょう。

模写のハウツーを教えてくれるいい書籍もある。「アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術」という書籍はおすすめ。手癖が着く前に出会えることが出来るならこれを買って読んでみることをオススメする。

私は買った。すごいからね(ダイマ)。

次に模写をする意義について。キャラクターを描く際に確実に躓く人が出る箇所は幾つかある。「輪郭の描き方」、「目、鼻、口等の顔のパーツの位置関係」が特に大きい。

それをよく円に十字線を入れて描いている人もいるが、あれはおまじないではないので何も考えずに十字線入れることはオススメしない。

 このふたつの課題は正直感覚を掴むしかないと私は思う。計測したりして描くのもアリなのかもしれないが正直厳しいものがある。むしろ感覚以外で描いている人がいるのなら教えて欲しい。

 模写で「ここはこんな位置になるよな…」と頭に覚えさせるように繰り返す。それを感覚的にできるようになるまで続けることが大切だと思う。

②たまに1から描いてみる。

 初期ステータスが多少ある方ならひと月経たないうちに感覚として覚えてくると思います。

 そこでたまに自分で色々描いてみるといいです。推しでもよし。模写したキャラを描いてみるもよし。自力で描くことに慣れていってください。

③「①〜②」を繰り返し練度をあげる

  これを繰り返していけば画力は次第に上がっていく。もちろん他の神絵師の技術を吸収していくことも忘れずに、自分の好きな絵柄を追求していけば見栄えは良くなっていくはずです。

(ただ、描きたいテーマと絵柄が合わない場合があるためその知識を積み重ねていくのも大事)

 ②だけループするのも可能だが、変なクセがつくのでオススメはしない。

才能がある人はこのループによる技術向上は凄まじいものになると思う。

 これらに共通して必要なものは「情熱」だと思う。それがなければ続かないし、そもそも描こうとも思わないのは間違いないでしょう。

  しかしそれと同様に「やろうと思わなければ何も始まらない」のも間違いないです。先日「漫画を描こうと思えるかどうか」のツイートが謎に炎上していましたが、あのツイートは間違ってはないと思います。

 もしあなたが本当に「絵が上手くなりたい」と心の底から思えるなら。一瞬チヤホヤされることが目的では無いのなら。

一緒に始めてみませんか？